悲しい知らせ

月曜日のことだった
予想もしたことのない知らせを受けた
それを聴いてすぐに頭の中を駆け巡ったのは、誕生から15年間過ごしたふるさとでした
東西が山に囲まれ、南北に空知川が流れていた
西の山には炭鉱がいくつかあって、ずり山と呼ばれる三角の山がいくつも連なっていた
ほんの10日ほどの盛夏の真昼時だけ、プールなどで水遊びができた
冬は4か月間雪の上で遊ぶ
4月の雪解けになって黒い土が見えたときは、この上ない喜びだった
5月は木々草の花が一斉に開き、花見が楽しみだった

そんな故郷での15年間、一緒に育ったいとこの訃報が悲しい知らせだ
母方のいとこで同年齢
男気のある祖父に、何かと一緒に教えてもらい、行動を共にした
祖父母に連れて行ってもらった、初めての海は積丹半島にある祖父母の親類の家だった
奇岩が並ぶ美しい海で漁師をしている家で、漁船に乗ったこと、飽きるほど海で遊んだこと、とりたてのウニを食べたことなど、小学校1年生の時の強烈な思い出だった
雪山を一日スキーで巡り、夏は山の中で木の実を食べてウサギやリスを追った
近所の原っぱで毎日のように、ソフトボールをし、歩いて100歩の互いの家で過ごした

中学に入ると彼は野球部で活躍
生徒会に一緒に立候補して、一年間時間がいの活動をした
思い出のある積丹の海で、二人で夏休みを過ごした
田舎の中学の野球部がトントン拍子でかつ進み、北海道の退会で優勝した
生徒会や友達がこぞって札幌に泊まりこんで応援した
その間の記憶は、だれもがすぐに思いつく楽しい数日だ
彼はその後北海高校へ進み甲子園に出た
大学まで野球を続けたが、大人になるにつれて共通の記憶が極めて少なくなった

彼の余りにも早い人生の終焉を告げられて、わずか15年のとても濃厚な記憶がよみがえった
お疲れ様
ありがとう

半世紀以上前のふるさとと、いとこたち
ふるさと11

2ふるさと22

現在のふるさと
山の形が変わり、昔の面影は少なくなった
石炭産業の衰退に伴って、人口が20%に減少した
ふるさと3


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